初版リリース 2023年12月24日
最終更新日 2023年12月26日
歪率の測定
歪率の測定します。
まともな測定器はテスターとオシロスコープだけですが手持ちの機材をやり繰りしています。
測定環境
その他設定
音量VR最大
バランスVRセンター
トーンコントロールフラット
ラウドネスコントロールOFF
DACの出力上限、ADCの入力上限は0dB=2.4Vrmsなので、それ以上の振幅を測定するために補助アンプとアッテネータを入れます。
アッテネータの回路です。
10KΩが直列なのは20KΩがストックに無かったからです。
DAC-ADC直結の場合のひずみ特性です。
2.4Vrmsで限界に達しているのがわかります。
被測定アンプをスルーした状態で測定した歪率です。
実質的に補助アンプの歪特性で、
この測定系の測定限界になります。
測定結果
【右ch】
【左ch】
補助アンプが7.6Vrms辺りで先にクリップするため7.6Vrmsが測定限界です。
7.6Vrms出せれば十分なのでこれで良しとします。
無帰還アンプなので歪率には期待してませんが、それほど悪くはないと思います。
いわゆるソフトディストーションを示すカーブです。
いい感じではないでしょうか。
【スペクトラム測定】
DAC→ADC直結時のスペクトラム波形です。
これは参考程度の物です。
補助アンプのスペクトラムです。
この測定系の測定限界です。
本アンプのスペクトラムです。
特に2次高調波歪が多く観測できます。
無帰還シングルアンプの特徴がわかります。
ノイズフロアは若干(数dB)増えています。
内部のCR型トーンコントロールで-21dB落としてリニアアンプで+21dBしているのでノイズが増えるのは致し方ない。
むしろこの程度で済んでいるのは上出来です。
無帰還シングルアンプなので良い歪特性は期待はしていませんでしたが、思っていたより優秀ではないかと思います。
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